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新型コロナウイルスによる肺炎(COVID19)の拡大の影響が千葉県内も止まらない。勝浦市は19日、週末に開催予定だった日本最大級のひな祭りイベント「2020かつうらビッグひな祭り」の中止を発表。千葉市美浜区の幕張メッセではアイドルグループの握手会や物産展など六つのイベントが中止・延期になった。昨秋の台風と豪雨からの復興を期す観光シーズンを前に、余波は房総全域に広がっている。
ひな祭りは勝浦市や観光協会などの主催で22日~3月3日に予定されていた。中止を発表した土屋元市長は「万全の予防対策を講じるのは困難。市民や来訪者から感染者を出すわけにはいかない」と理解を求めた。
例年16万人の人出でにぎわうイベントに「マスクや消毒液の絶対量が確保できず、万全の防疫体制が取れない」と市が中止の方針を固め、実行委に提案。全会一致で初の中止が決まった。
市内のホテルでは13日まで中国・武漢から帰国した邦人が滞在。昨秋の台風以降、観光客も激減しており、観光シーズンの幕開けを告げるひな祭りに期待する声は多かった。
市中央商店会の小原俊浩会長(55)は「感染者を出したらしょうがない」と理解を示しつつ「ここまで準備したのに。もっと早く中止を知らせてくれれば」と肩を落とした。
一方、23日に幕張メッセで予定されていた「コープみらいフェスタきやっせ物産展2020」も中止。約100社のメーカーや生産者が集まるイベントで、例年約3万5千人が来場する。主催の生活協同組合コープみらいは「開催に向けて準備をしてきたが、想定を上回る緊急事態に苦渋の決断をした」とした。