国は子どもにマスク着用を推奨しているのか、いないのか――。
厚生労働省は自治体向けの通知で、2歳以上の保育園児のマスク着用を推奨しているが、後藤茂之厚労相は13日の衆院厚労委員会で「子どものマスク着用は推奨していない」などと答弁した。
一体どういうことなのか。
子どものマスク着用をめぐっては、厚労省はこれまで、保育所などでの対応を通知で示してきた。
一人ひとりの発達の状況をふまえる必要があるとして、「一律にマスクを着用することは求めていません」としている。この原則は、2年前から変わっていない。
特に2歳未満については、息苦しさや体調不良を訴えたり、自分でマスクを外したりすることが難しく、窒息や熱中症のリスクが高まるため、「着用させないようにお願いします」と明確に求めている。
問題は、2歳以上だ。
これまで、厚労省は、2歳以上についても、息苦しさを感じていないかや体調の変化に注意して、着用しつづけることが難しい場合は無理をさせずに外すように促してきた。
これも2年前から変わっていないが、感染力の強いオミクロン株が登場してから複雑になった。
原文出處 朝日新聞