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和歌山県湯浅町の病院に勤務する50代の外科医の男性が新型コロナウイルスに感染したことがわかりました。県はこの病院について、新規の患者の受け入れをやめ入院患者は全員、検査を行ったうえで病院内にとどまってもらうことにしています。
和歌山県などは湯浅町の済生会有田病院に勤務する外科医で和歌山市に住む50代の日本人の男性が新型コロナウイルスに感染したことが確認されたと発表しました。
この医師は先月31日に発熱などや全身のけん怠感が出たあと、肺炎の症状がみられたため、10日に入院し、13日の検査で陽性と判明しました。
県によりますと発熱などの症状が出た後も今月3日から5日までは病院で診察など通常の勤務をしていましたが、6日以降は休み、自宅で療養していました。
医師は現在、別の医療機関に入院していますが、発症前の14日間、中国への渡航歴はなく、中国から来た人との明らかな接触も確認できていないということです。
済生会有田病院では、同僚の男性医師とこの病院に受診歴のある男性2人のあわせて3人が肺炎などの症状を訴えていて、県が感染していないか、検査しています。このうち高齢の男性1人は症状が重く、現在、別の病院に入院中だということです。
県は医師の勤務先の済生会有田病院について、新規の患者の受け入れは行わず、すでに入院している患者は全員検査を行ったうえで病院内にとどまってもらうとしています。
また済生会有田病院には接触者外来を新たに設ける方針で、これまで通院するなどしていて、せきなどの症状がある人は受診してほしいと呼びかけています。
済生会有田病院は
社会福祉法人、済生会有田病院は、病院のホームページによりますと、昭和22年に開設された和歌山県湯浅町にある病院で、病床数は一般病棟が104床、地域包括ケア病棟が40床、リハビリテーション病棟が40床です。
去年4月1日現在、職員数は313人で、このうち医師が常勤17人を含む39人、看護師・准看護師が131人などとなっています。
和歌山市が電話相談窓口増設
和歌山市は新型コロナウイルスへの感染が広がるのを防ぐために現在、保健所に設けている電話での相談窓口を増設するということです。
和歌山市の尾花正啓市長は「ウイルスが今後、さらに広がることがないように体制をとっていきたい」と話していました。